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2017年3月のOPEC減産動向

下表はOPECが2016年11月の総会で合意したOPEC各国の削減目標と、OPEC月報記載の2017年1~3月の実際の原油生産量の比較表です(リビア、ナイジェリアは減産対象外なので除外。インドネシアも除外)。単位は万バレル/日です(OPECのプレスリリースの表では単位が千バレル/日)。なおOPEC月報記載値はsecondary sourcesの値、すなわちOPEC諸国の自己申告値ではなく通信社や石油情報会社等のOPEC以外の機関が集計した値です。

目標値 1月生産量 2月生産量 3月生産量
アルジェリア 104 105 105 105
アンゴラ 167 166 164 161
エクアドル 52 53 53 53
ガボン 19 20 19 20
イラン 380 378 381 379
イラク 435 448 441 440
クウェート 271 272 271 270
カタール 62 62 62 61
サウジアラビア 1006 987 980 999
UAE 287 296 293 290
ベネズエラ 197 200 199 197

上表から明らかなように、どの国も、ほぼ生産量を遵守しており、これを見る限りは「減産は順調」なはずです。OPEC全体の生産量で見ても、減産開始前の2016年12月が3303万バレル/日だったのに対して、2017年1月が3203万バレル/日、2017年2月が3208万バレル/日、2017年3月が3193万バレルであり、減産開始前の2016年12月からは確かに生産量は減っています。

OPECの考えでは、OPEC及びロシア等の非OPECが協調減産することで、世界の原油在庫は漸減してゆき、2017年夏くらいには適正在庫となり、その上、世界の原油需要も増加してゆくので、原油価格は高値を維持できるだろう、と皮算用していたのではないかと思われます。

ところがアメリカは協調減産なんか関係なくシェールオイルを生産しておりますから、アメリカ国内の在庫は高水準に積みあがったままです。

EIA発表 週間在庫統計 原油(2013~2017年比較)

2016年と2017年を比べてみて下さい。2017年1月から、OPECと非OPECが15年ぶりに協調減産をしたのにもかかわず、2017年の在庫のほうが多いのですよ!

CFTC建玉明細によると、WTI原油先物(及びオプション)の投機筋(マネッジドマネー)の買い越し枚数は、2016年秋のOPEC協調減産決定後は、25~40万枚の高水準を維持しています。
WTI原油先物のManaged Moneyの建玉の推移

つまり投機筋はOPECと非OPECが15年ぶりに協調減産によって原油が大きく上がると考えてWTI原油先物を鬼買いしているわけですが、にもかかわらず、原油は上値が重い状態が続いているわけです。

今後、地政学的リスクが顕在化するなどの大きなイベントが起こらない限りは、原油の上値は重い可能性は高そうです。OPECが減産を延長するとか、もっと減産するとか、そういう可能性もあるとは思いますが、アメリカは好き勝手にシェールオイルを生産してる状況下でサウジアラビアが「よっしゃ、もっと減産したるぞ」と言う可能性は低いのではないか。

むしろ節目の50ドルを割れると、投機筋はポジションを減らしてくる可能性がありますので、思わぬ急落の可能性があるかもしれません。が、それは筆者の個人的な皮算用にすぎず、簡単に原油相場で儲かるとは思えません。買えば下がりそうで売れば上がりそうだ。。。

OPEC Monthly Oil Market Report(英語、2001年までの月報が見れるよ)
2017年2月のOPEC減産動向
2017年1月のOPEC減産動向(1)
2017年1月のOPEC減産動向(2)
CFTC建玉明細で原油の投機筋のポジションを読む
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