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アメリカの株価指数の特徴と、そのCFDが売買できる証券会社

アメリカで有名な株価指数としてはダウ工業株30種、S&P500種、ナスダック総合指数があります。

ダウ工業株30種は、工業株という名前になっていますが、ゴールドマンサックスのような金融株やファストフードチェーン店として誰でも知ってるマクドナルドが含まれており、もはや工業株ではありません。また、構成銘柄がたった30銘柄しかありません。

S&P500種は、アメリカの株価を示す最も代表的な指数です。ダウのほうが馴染みがあるかもしれませんが市場全体の動きを示してるのはダウじゃなくてS&Pです。S&P500種は米国企業を幅広く代表する500の企業の株から構成されており、米国株式市場全体に対し約8割の時価総額比率を占めています。

ナスダック総合指数は、もともとは米国の新興企業を中心とした株価指数として発展してきたことから、構成銘柄の多くがハイテク株、インターネット株となっています。構成銘柄数は2000を超えます。実はS&P500種と銘柄がかなり被ってます。アップル、マイクロソフト、アマゾンはどちらの株価指数にも含まれています。

以下はダウ工業株30種の構成銘柄トップ10です(2021年6月現在)。

銘柄名称 シンボル 構成割合
UnitedHealth Group Inc UNH 7.8%
Goldman Sachs Group Inc GS 7.1%
The Home Depot Inc HD 6.1%
Microsoft Corp MSFT 4.7%
Boeing Co BA 4.7%
Caterpillar Inc CAT 4.6%
Amgen Inc AMGN 4.5%
Salesforce.com Inc CRM 4.5%
McDonald's Corp MCD 4.5%
Honeywell International Inc HON 4.4%

以下はナスダック総合指数の構成銘柄トップ10です(2021年6月現在)。

銘柄名称 シンボル 構成割合
Apple Inc AAPL 10.7%
Microsoft Corp MSFT 9.6%
Amazon.com Inc AMZN 8.3%
Facebook Inc A FB 4.1%
Alphabet Inc Class C GOOG 4.0%
Tesla Inc TSLA 3.8%
Alphabet Inc A GOOGL 3.6%
NVIDIA Corp NVDA 3.1%
PayPal Holdings Inc PYPL 2.4%
Comcast Corp Class A CMCSA 2.0%

株価指数は個別銘柄の値動きではなくて、たくさんの銘柄群を代表する値動きであることから、個別株と比べるとマイルドに動く特徴があります。また株価指数に連動した先物市場の流動性が高いことから、平日はほとんどの時間で株価指数を取引することが可能になっています。

日本からアメリカの株価指数先物を売買するのはハードルが高いですが、日本で営業許可を得ている証券会社が株価指数のCFDという形で売買手段を提供しているので、日本在住者であっても、アメリカの株価指数先物の値動きを利用した売買は可能です。また先物よりもサイズが小さくなっていることが多いため、小口で売買できるというメリットもあります。

なお、東証には1546(ダウ工業株のETF)や1545(ナスダックのETF)などが上場されているので買ってほったらかしの人はそれもアリですが、取引時間は東証が開いてる時間だけなので短期で回転売買する場合は、日本時間の夜中(アメリカの昼間)によく動くCFDのほうが適していると思います。

ところでコロナショック後の株価指数の動きは、リーマンショック後の動きとソックリでした。具体的に言うと、ナスダック総合指数のリバウンドが最も大きかったということになります。

なぜこのようなことが起きるかというと、大きなショックが起きると世界中の銀行が金融緩和を行い、長期金利が下がります。金利が下がるとハイテク株のようなPER(株価収益率)の高いグロース株は、金利と比較した利回りが魅力的になるので、買われやすくなるというメカニズムが働きます。

下図はリーマンショック時と、コロナショック時の各株価指数の値動きの推移ですが、どちらも暴落後に強くリバウンドしているのはナスダックであることがわかると思います。(がDIA[ダウのETF]、がQQQ[ナスダックのETF])

リーマンショック前後のアメリカの株価指数の動き

コロナショック前後のアメリカの株価指数の動き

これから先の展開は誰にもわかりませんが、鍵を握るのはアメリカの金利動向です。米連邦公開市場委員会(いわゆるFOMC)で、アメリカの金利政策について重大な決定がなされることが多いのでFOMCのニュースは欠かさずチェックしましょう。

もし量的緩和の縮小(テーパリング)について具体的な規模が提示され、その影響が大きい場合、これまでとは逆に、ナスダックが売られ、相対的にダウが下げ渋る可能性が高まると考えられます。

CFDの場合は空売りもできるため、ナスダック売りダウ買いなどのスプレッドポジション(いわゆる異銘柄の鞘取り)で、損益のブレを抑えつつ、ナスダックが相対的に弱い(あるいはダウが相対的に強い)のを収益化できるかもしれません。実際の値動きはどうなるかわからないので、もちろんリスクはあります。各人で研究するのがよいと思います。

ところで、ナスダックやダウなどのアメリカの株価指数のCFDを売買できる証券会社は現在では複数あります。昔は海外の証券会社に口座を開くしかなかったわけですが、今では日本語環境を提供している証券会社を選ぶことができるようになりました。2021年にはネット証券大手である楽天証券もCFDに参入してきています。

項目 GMOクリック証券 楽天証券CFD IG証券の株式CFD
手数料 無料(※1) 無料(※1) 無料(※2)
リアルタイム入金
銘柄 ダウ、ナスダック、ほか主要国株価指数 ダウ、ナスダック、ほか主要国株価指数 ダウ、ナスダック、ほか主要国株価指数
その他の特徴 証券,FX,銀行口座との連携 証券,FX,銀行口座との連携 ノックアウトオプション可
スマホ対応 iPhone、Android iPhone、Android iPhone、Android
MT4 不可 不可
口座開設にマイナンバーは必要か(※3) 必要 必要 必要
金融商品取引業の登録(※4) 関東財務局長(金商)第77号 関東財務局長(金商)第195号 関東財務局長(金商)第255号

(※1)証券会社の提示する売値と買値でしか売買できないのでその差(スプレッド)が実質的なコストとなる
(※2)スプレッドに加え翌日以降に持ち越す場合はファンディングコストが実質的なコストとなる
(※3)取引会社が税務署に支払い調書を提出するため、あなたのマイナンバーの登録が必要。
(※4)日本で営業を許可されている取引業者は金融庁で確認できます。

米国個別株CFDを売買できる証券会社の比較

VIX投資する方法で一番簡単なのはCFD。先物・オプションは難易度高い。

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