OPEC総会前後の原油オプションの挙動
2017年11月30日にOPEC総会が行われました。昨年は総会後に原油が上昇しました。今年も上に行くだろうと考え、11/29にNYMEXでCALLオプションを買ってみました。
しかし!!!11/30になると、原油先物価格が少し上がったのにCALLのプレミアムは急落し、筆者は速攻で損切るハメになりましたorz
インプライドボラティリティを見てみますと、11/29から11/30にかけて急落していることが分かります。11/29,30の原油価格は57.3,57.4であり、0.1ドル上昇しています。一方、NYMEXの2018年2月限の権利行使価格62ドルのコールのプレミアムは0.17ドルから0.08ドルと半分になっています。
原油価格上昇したけれど、ボラティリティが急落したためにプレミアムが剥落したというわけです。このような現象はボラティリティ・インプロージョンと呼ばれておりますが、実際に嵌ってみると腹が立つことこの上ありませんw 筆者はサプライズニュースが出てコールがインザマネーになる可能性に賭けて残存期間の短いコールを買ったので、外したら損するのは仕方ありませんけども。
筆者は損失が大きく膨らむ可能性があるオプションの裸売りは行わないことにしていますが、海外先物会社に口座を開いていれば、原油オプションのボラティリティの急落を積極的に狙ってオプションを売ることも可能です。楽天証券では海外のコモディティ先物のトレードは可能ですが海外コモディティのオプションは扱っていませんので、オプションを売買したいのであれば海外ブローカーに口座を開くしかありません。以前はInteractive Brokersの米国口座でもコモディティデリバティブはトレードできましたが現在では個人口座に限って扱いは中止されました(法人口座では現在でも可能な模様ですが、興味ある人はご自身でご確認下さい)。原油オプション取引可能で日本語OKの米国正規ブローカーは例えばここがあります。ほぼ同じ仕組みの金融商品としてはeワラントがありますが「買い」からしか売買をできませんので、ボラティリティ急落を狙った売りポジションを構築したい場合は、海外市場でオプションを売るしかありません。が、オプション売りは莫大な損失を蒙る可能性があるのでおすすめできません。例えて言えば、線路に落ちている小銭を拾うようなものです(気づいたときには一気に命まで取られる、という意味で)。筆者が若い頃、プット売りで全資金の7割ほどを1日で失った経験があります.....オプション売りは危ない。やめとけ。
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