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原油チャートの出来高に規則的な山と谷が現れるのはなぜ?

2016/06/28

下図は1699「NEXT FUNDS NOMURA 原油インデックス連動型上場投信」の2015年11月から2016年5月の価格と出来高を併記したチャートです。株価(正確にはETF価格)が急落した日に出来高が急増している様子などが良く分かりますね。

2015年11月-2016年5月の野村原油(1699)の価格、出来高チャート

同時期におけるWTI原油先物の期近(最も取引期限が短い先物)価格と、期近の出来高を併記したチャートを以下に示します。何かおかしいですね。出来高が規則的に増えたり、激減したりしているように見えます。

2015年11月-2016年5月のWTI原油期近の価格、出来高チャート

原油先物は毎月、最も期限が短い先物が上場廃止になってゆくので次の月にロールオーバーを行っていきます。ロールオーバーは取引最終日に一斉に行われるのではなく、一ヶ月くらい前から行われてゆき、取引最終日のだいたい2週間前くらいからピーク迎えます。

具体的なデータを見てみましょう。下に示す2つの図はWTI原油先物の2016年3月限と2016年4月限の出来高の推移、取組高の推移です。2016年3月限の取引最終日は2016年2月22日でした。2016年3月限の出来高は最終取引日の数日前まで高水準ですが、数日前から急激に減少していることがわかります。取組高のほうはもっと綺麗な傾向が見えますね。2月に入ると、ほぼ一方通行で3月限の取組高が激減してゆき、代わりに4月限の取組高が急増する様子がわかります。これはロールオーバーをしている投資家、すなわち3月限の建玉を手仕舞いして4月限に建て直している投資家が多いことを物語っており、したがって、この期間の出来高の多くはロールオーバーによるものであり、相場の盛り上がり状況とは殆ど関係ありません。ロールオーバーは3月売り4月買い、または3月売り4月買いという売買ですから原油市場全体の方向性にあたえる影響はニュートラルです。

WTI原油の2016年3月限と2016年4月限で出来高が入れ替わって行く様子

WTI原油の2016年3月限と2016年4月限で取組高が入れ替わって行く様子

以上より、本稿中で二番目に示した「WTI原油先物の期近価格と、期近の出来高を併記したチャート」の中で、期近の出来高部分を見ても殆ど意味がありません!。証券会社によってはこうしたチャートをホームページに掲載している場合があります。株のチャートを見る感覚で原油チャートを見ると誤解するかもしれないのでご注意下さいね。

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