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OPECの減産は2018年3月まで延長されそう。決まるのは5/25の総会。

2017/05/20

4月下旬から5月頭にかけてWTI原油先物は大きく下落しました。これはOPECが約束通り減産しているのにも関わらず、世界の原油需給が期待通り均衡せず在庫量がなかなか減らないことを嫌気されたためです。市場参加者の予想としては、OPECとしてはWTIが50ドル割れの状態のまま減産を当初計画の2017年6月末で終えるだろうと考えるのは少数派で、年末くらいまで延長するだろうと期待する者が多かったと筆者は考えています。

5/15付けの日経新聞電子版によりますと、5/15にサウジとロシアが北京で会談し、減産延長を9ヶ月間にすることで合意しました。

OPECの減産延長は2018年3月までになりそう

サウジとロシアは関係各国に減産延長を働きかけていくと考えられ、正式に決まるのは2017年5月25日にウィーンで行われるOPEC総会です。

下図は2016年11月30日のOPEC減産決定以降のWTI原油先物チャートの関係を示したものですが、2016年12月~2017年3月になかなか上伸せずにずっと横ばいだったことなどを考慮すると、減産延長でどこまで高値を実現できるかは不透明です。OPEC減産に乗じて米シェール生産者がどんどん増産すれば、なかなか需給は均衡しませんからね。

2016年11月から2017年5月のWTI原油先物チャート(期近つなぎ足)

上のチャートの期間内でのWTI原油先物のフォワードカーブを見てみましょう。フォワードカーブとは期近限月の価格と期先限月の価格をつないだものです。見易くするために期近限月を原点にとってあります。つまり期近が50ドル、次の限月が50.7ドル、その次が51.3ドルだったら、0、0.7、1.3というふうになっています。

2016年11月から2017年5月のWTI原油先物のフォワードカーブ

2016年11月末のOPEC減産決定前後ではフォワードカーブは大きく変化していますが、2017年5月1日と5月16日では、それほど変化は見られません(5月16日はサウジとロシアが北京会談結果が原油価格に反映された後)。

ところでこのフォワードカーブを見るとおそるべきことが分かります。限月1と限月2は、ここ半年の間、ほぼ0.5ドル以上開いていたことが分かります。つまり、原油CFDを50ドルで買って半年ほったらかしにしていた人は、価格調整額として約0.5ドルの6ヶ月分として、約3ドル分払っているはず。ここがずっとコンタンゴになっているとCFDでの長期買い持ちは不利です。ETFの買い持ちも不利。いやー、早く逆鞘(バックワーディション)になってくれませんかね....orz

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