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アメリカがシリアの空軍施設を巡航ミサイルで攻撃後の原油の動き

2019/03/14

アメリカは、シリアのアサド政権が化学兵器を使用したと判断し、その対抗措置としてシリアの空軍施設を巡航ミサイルで攻撃しました。これによりアサド政権を支援するロシアやイランとアメリカの緊張が高まることが予想され、原油価格が暴騰することになりました。

このニュースが入ってきたのは日本時間で2017年4月7日の午前中です(米国時間は4月6日の深夜)。こういうときにもっとも早く反応するのがNYMEXのWTI原油先物です。下図は日本時間10時00分から10時35分のWTI原油先物チャートですが、10時20分から10時30分くらいにかけて一気に上昇しています。

2017年4月7日午前10時頃のWTI原油先物チャート

このチャートはCMEグループNYMEXのTime&Salesのデータから作成したものであり、この時間帯に約定した全ての価格が反映されておりますが、CFD会社のチャートは完全一致していない可能性が高いです。というのは、こうした事件が生じたときの価格変動は滅茶苦茶早いからです。CFDを扱っている会社は店頭取引ですので、元になっている原油先物が超高速で動くときには、価格変動に対して完璧に追随することはできません。こういうときはCFDよりもTOCOMの原油先物のほうが価格形成がまともであるといえるでしょう(ただし為替の影響が出るので、原油高を円高が相殺してしまう場合がありますが)。

こうした急激な原油価格変動を目撃した後に儲ける方法はないだろうか?って思いますよね。原油価格に影響を受ける銘柄のうち、もっとも高速で動くのがWTI原油先物ですが、日本の石油関連株は少し出遅れるケースがあります。下図は国際石油開発帝石、石油資源開発、JXTGホールディングス、日経平均先物、ドル円の推移です。まず、日経平均はリスク回避の円高につられて下がり、石油関連銘柄も日経平均につられて一旦売られたものの、その後は一気に買い上げられていることが分かります。

2017年4月7日午前10時頃の国際石油開発帝石の株価チャート

2017年4月7日午前10時頃の石油資源開発の株価チャート

JXTGホールディングス

そういえば、JXグループと東燃ゼネラルグループは2017年4月1日に経営統合し、JXTGグループになりました。友達が配当の高い東燃ゼネラルの株を持っていてJXになっちゃうよう、と嘆いてました。JXの配当も悪くはないですが、日本企業ですので、海外のオイルメジャーと比べるとさすがに配当利回りは負けています。最近は米国株も特定口座で買える証券会社があるようです。例えばマネックス証券

2017年4月7日午前10時頃の日経平均先物価格チャート

最近は日経平均と為替の相関が高いようです。まるで写真相場です。

2017年4月7日午前10時頃のドル円チャート

オイオイもしもっと円高になったら石油関連株も下がったんじゃね?と思うひとは石油関連株を買い、日経平均で売りヘッジすれば良いかもしれませんね。円高&原油高の場合であっても「仮に株価が全部下落するとしても、原油が上がってる局面では、石油関連株が日経平均よりもアウトパフォームする可能性が高い」というわけです。筆者はときどきやります(日経レバ1570でヘッジします)が、そうそう甘くはないですw。かっこよくいうとロングショート(L/S)戦略と言います。

日本企業の石油埋蔵量
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CMEの原油先物のTime&Salesはここで見れますが、1日で消えてしまいます。データ件数が多すぎて大変見づらい。昔はcsvで数日分落とせたんですがねえ。不便なもんです。

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