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原油インデックス連動型上場投信1699と、米国原油ETFのUSOの違いとは?

2016/06/28

世界最大の原油ETF(上場投資信託)は、United States Oil Fund(シンボルはUSO)です。USOは、NYMEX(世界を先導するデリバティブ市場のCMEグループの一部門であるNew York Mercantile Exchangeの略。ナイメックス)のWTI原油(West Texas Intermediate。米国南部で産出される主要な原油)先物を買うことで組成されています。一方、東京市場で取引されている原油ETFである1699「NEXT FUNDS NOMURA 原油インデックス連動型上場投信」も、NYMEXのWTI原油先物を買うことで組成されています。両者の違いは、厳密にはロールオーバーのルールの微妙な差異や信託報酬の違いがありますが、最も大きな違いはドル建か円建かというところです。USOを円換算したものと、1699を比較してみれば為替以外の差異の影響があるかどうか一目瞭然です。早速やってみましょう。

2014年1月~2016年5月における野村原油1699と、米国最大の原油ETF(USO)の比較チャート

2014年の最初の取引日の価格を100として相対比較してみました。赤い線が米国原油ETFであるUSOの円換算値を、水色の線が1699(最初から円建て)を示していますが、両者は殆ど一致していることがわかります。つまり「円をドルに両替して米国証券市場で原油ETFのUSOを買うこと」と、「東京市場で原油ETFの1699を買うこと」は、ほぼ同じ経済的効果を産むということがわかります。青線は、WTI原油先物のつなぎ足です。2014年1月の第一営業日を基準にして比較してみると、原油先物が半分になった期間にUSOの円換算値や1699はほぼ1/3になってしまっているということがわかります。つなぎ足を見ていると原油が上がってるのにETFが全然上がらないという感覚に襲われますが、その件に関してはリーマンショック時の原油暴落時のデータを使って説明した、この記事が参考になります。

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