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米ドル指数が弱くなると原油、金(ゴールド)が上昇する

USドル指数とは、主要通貨グループに対して米ドルの相対的な強さを示した指数です。通貨の比率は下表の通りです。ユーロの割合が最も高くなっております。少々脱線しますが、スイスフランはなぜSWFじゃなくてCHFなんでしょうか?スイスの正式国名はConfederatio Helveticaなので、正式国名の頭文字にフランをくっつけてCHFとなっています。

構成通貨 割合
ユーロ(EUR) 57.6%
日本円(JPY) 13.6%
イギリスポンド(GBP) 11.9%
カナダドル(CAD) 9.1%
スウェーデンクローネ(SEK) 4.2%
スイスフラン(CHF) 3.6%

米ドルは世界で最も信用力のある通貨であり、世界での貿易決済用の通貨としての地位は揺るぎません。このためドルの強さがコモディティ価格に大きく影響すると言われております。実際に米ドル指数とコモディティ価格を比較してみましょう。下図は2008年1月~2016年6月の米ドル指数とWTI原油価格の推移です。米ドル指数の軸は上下反転させているのでご注意下さい。

米ドル指数とWTI原油先物の重ね描きチャート(2008年~2016年)

WTI原油先物価格が高いときは「ドルが弱いとき」であることが分かります。時間軸を消して米ドル指数とWTI原油価格の相関を調べた結果が以下の通りです。明確な相関が見られます。なお個別通貨を見てみると、カナダドルやノルウェークローネは原油価格とかなり強い相関関係があります。

米ドル指数とWTI原油先物の相関図(2008年~2016年)

下図は2008年1月~2016年6月の米ドル指数と金(ゴールド)価格の推移です。米ドル指数の軸は上下反転させているのでご注意下さい。金(ゴールド)と原油は類似した動きをすると言われておりますが、そんなに似ているようには見えません。

米ドル指数と金(ゴールド)価格の重ね描きチャート(2008年~2016年)

リーマンショック後は、国家や通貨そのものの信認の低下が発生し、金の現物を買う人が増えたためだろうと筆者は考えています。近年では日本でも金貨やゴールドバーを買う人が増えているようですね。それに伴って金庫の売上も伸びているそうです。金庫製造メーカーの7986「日本アイ・エス・ケイ(株)」の株価が2016年1月から4月にかけて2倍以上になったのは強烈でしたね(笑)。マイナス金利によって「円がどうなるか心配だ」という人が金の現物に投資しているわけです。日本ではマイナス金利導入がカタリストとなったわけですが、世界レベルで見てもキャッシュから現物コモディティへという逃避需要がかなり強いのだろうと思われます。

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