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原油関連統計

ベンチマーク原油スポット価格推移(年次)

2016/10/21

一言で原油と言っても、比重による違い、炭化水素成分(パラフィン系、ナフテン系)の含有量の違い、硫黄含有量の違いなどの大きな差異があり、世界で取引される原油の油種は400種類に達するといわれています。比重はAPI値で比較することが一般的です。API値とは水を基準として原油の比重を示した値でありAPI値が大きいほど、さらさらした軽い油でありガソリンなどの価値の高い石油製品がたくさん精製できます。このためAPI値が高いほど原油の価値が高いとされます。また大気汚染の原因となる硫黄の含有量が多いほど精製設備が大掛かりになるため、硫黄含有量が少ない原油ほど価値が高いとされます。

ベンチマークとしてよく知られている原油は、WTI、ブレント、ドバイの3つです。この3つのベンチマーク原油と、高API値かつ低・硫黄濃度のナイジェリアのブラスリバー原油、サウジアラビアの代表原油のアラビアンライト、低API値かつ高・硫黄濃度のベネズエラのBCF17を比較したものを下図に示します(コモディティファイナンス、日経BP社、掲載データから筆者作成)。少々重なっていて見づらいですが、WTIとブレントの性状が似ていることや、アラビアンライトやドバイ原油は硫黄濃度がやや高めであることが分かりますね。

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原油価格はその種類によって価値が各々異なるわけですがその品質の差による価格差よりも、原油価格そのものの価格変動のほうが遥かに大きいです。このため取引量の多いベンチマーク原油を基準にして、その他の原油の価格も決められていきます。「ブレントが50ドルだからxxx原油は1ドルディスカウントで49ドルだ」のように。原油先物やCFD、原油ETF/ETN等の手段で原油投資する個人投資家は、ベンチマーク原油価格のみを監視すれば良いと思います。下図はこれらベンチマーク原油の価格推移です。大きな流れだけを見ると、どれも同じような価格変動をしていることがわかると思います。

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少し細かく見てみましょう。ベンチマーク原油の価格差を見てみます。「API値が高く、硫黄濃度が低いほど原油の価値が高い」はずだから、WTI原油のほうがドバイ原油より安くなることはなさそうですが、WTI原油がドバイ原油より10ドル以上も安くなっている時期があります。WTI原油とブレント原油はAPI値と硫黄濃度がほぼ同じなので、ほとんど同じ価値になるはずです。しかしWTI原油のほうがブレント原油より10ドル以上安くなっている時期があります。

米国の原油は1975年に輸出禁止となりました。その後、シェールオイル革命によって米国での原油生産量が大幅に増えましたが、相変わらず輸出は禁止されたままでした。このため米国内でだぶついた原油は米国内で安値で売らざるを得なかったために、高品質原油なのにもかかわらず、ドバイやブレントより安値で放置されていたわけです。

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米国では40年ぶりに原油輸出が解禁されました。このため米国内でだぶついた原油は海外に売ることが可能となったため、数年前のようにWTIがドバイやブレントよりも大幅に安くなる可能性は殆どないでしょう。なお、輸出が解禁されたと言っても、米国は原油の生産量より消費量のほうが多い純輸入国であることに変化はありません。

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