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VIX

VIXの季節的変動を利用できるか

筆者は天然ガス、ガソリン、穀物など季節ごとの毎年の傾向がある銘柄が好きです。天然ガスは冬場が最大の需要期であり(暖房に使うため)、ガソリンは製油所の定期補修が毎年春にあって夏場が需要期、穀物は春に種まきして秋に収穫するので季節的なトレンドがあります。じゃあVIX指数はどうでしょう。株は秋に下落しやすいので、秋にピークをつけることが多いのか、それとも、あんまり関係ないのか。早速見てみましょう。横軸は12ヶ月ではなくて14ヶ月になっています。前年の10/1から、その年の12/31迄を描画しています。まずは2008~2013年です。

VIXチャート(2008~2013年)

2008年秋のリーマンショック時は10~11月にピークをつけています。VIXは終値ベースで80を超えている日があります。よく勘違いする人がいるのですがVIXの最大値は100ではありません。VIXはアメリカの株価指数のオプション価格から算出されている数字であり、理屈上はVIXが120とか200になってもおかしくありません。したがって「VIXが40超えた。歴史的高値だ。もう下がるに違いない」というような安易な相場観でVIX先物のCFDを売ったりすると一撃で退場(全資金吹き飛んだ挙句、不足金の請求)になる可能性があります。CFD会社のロスカットは、必ずしも「口座残高が僅かに残ったところで決済」してくれません。VIXは大変危険なので近寄らないというのもアリだし、超小口売買しかやらないのもアリだと思います。

次に2014~2019年(1月迄)。
VIXチャート(2014~2019年)

2018年2月にVIXが急騰しVIXベア型のETFの2049が一撃で終了してしまいました。このときのVIX指数終値は37.32です。リーマンショック時と比較して特段大きな値ではありませんでしたが「前日からの変動率が大きかった」ために、あのようなことになりました。VIXの計算方法は難解なのですがちょっと専門的な話をすると、たいして売買代金が多くない、アウトオブザマネーのオプション価格が指数を嵩上げしやすいという構造問題があります。

話を戻しますが、季節傾向はどうやらなさそうに見えますね。。。そりゃそうか。

2049(VIXインバースETN)が2018年2月19日に早期償還するが償還価格は妥当なのか計算する
2018年12月下旬のVIX暴騰時の関連CFD等の動きを比較する
2018年11月の天然ガス暴騰の件
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