COTでファンド動向を見ながらコーン(とうもろこし)相場を張る
2019/07/18
コーン(とうもろこし)相場を張る上で材料にされるものとして、在庫は当然のこととして、天気が悪いから作付けが遅れるだとか、単収(単位面積あたりの収穫量)の予想が多いとか少ないとか、輸出量が増えてるとか減ってるとか、いろいろなものがあります。さらに米国商品先物取引委員会(CFTC)が発表しているCFTC建玉明細(Commitments of Traders report、略してCOTと呼ばれてる)を見ることで、取引参加者の動向をある程度読めます。簡単に言うとファンドが買い捲れば上がりやすいわけです。
ファンドは大金をぶち込むため、個人投資家のように勘で買ったり売ったりするわけではありません。ファンダメンタルズ情報を精査した上で買いのほうが勝算が高いと考えれば買ってくるわけですから、COTを見て、ファンドの後追いをすることで上げ相場に簡単に乗れることもあります。下図は2012年~2019年における投機筋のコーンの数量(右軸。プラスが買い越し)と、シカゴコーン先物価格(左軸)の関係です。2012年が大相場だったせいでそれ以降の年が一見イマイチに見えますけれども、ファンドが買ってるときはだいたい上がってるときである、というのがわかると思います。
もう少し細かく見てみましょう。2019年の場合(下図)、5/14発表時は売り越しだったのに、翌週5/21発表時は買い越しになりました。この時点で黙ってコーンCFDを少々買って握っていれば、10%以上の値上がりをゲットできています。毎年そんなにうまく行くわけではないですが、天候相場期である5~7月頃に、ファンドが買い玉を増やしてきたら乗ってみるという手は覚えておいても良いと思います。
参考までに2018年、2017年の天候相場時期の結果も載せておきます。が、2017-2018はイマイチでした。
COT(CFTC建玉明細)の最新データは、ここで無料でダウンロードできます。が、自分でまとめるのは大変手間がかかるので、例えばここで毎週眺めれば十分でしょう。単位が303.2Kとか書いてありますが、Kはキロなので1000倍です。「投機筋は3032000枚の買い越し」という意味です。
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各種統計データはCMEでまとめられてます。