アメリカのシェールオイルのマップと生産量
2016/10/28
下図はアメリカにおける主要なシェールガス、オイル産地のマップです。このうち、テキサス州のイーグルフォード(Eagle Ford)と、モンタナ州とノースダコタ州にまたがるバッケン(Bakken)の生産量を合計すると日量220万バレルに達し、これは後述するタイトオイルの日次生産量の約5割を占めます。
日本では非在来型原油のことを指してシェールオイルと表現することが多いですが、非在来型原油にはシェールオイルとタイトサンドオイルがあり、EIAではこれらをまとめてタイトオイルとし、統計データを発表しています。タイトオイルは名前のイメージからは重質油と誤解するかもしれませんが、実は中・軽質油ですからオイルの価値は高く、通常の原油と同等の価値を持つと考えて差し支えありません。
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BP Statistical Review of World Energy 2016によると、2015年の米国の原油生産量(※)は日量1270万バレルでした。上図からわかるように非在来型原油のタイトオイル(シェールオイルも含まれる)は、米国の原油生産量の1/3を占めることが分かります。
※筆者注。正確には「オイル生産量」なのですが、タイトオイルも結局は原油と同じようにガソリン等の出発原料なのですべて原油とみなしています
2016年に入ってから、ようやくタイトオイル生産量の減少がはっきりしてきましたが、このまま原油価格が上向くのかどうかを予測するのは難しいところです。