日本企業の石油埋蔵量
2020/05/16
日本の企業の中にも、石油の権益を保有している企業はあります。原油に注目している皆様は既にチェックしている銘柄だと思いますが、1605「国際石油開発帝石(株) 」「1662 石油資源開発(株)」「5020 JXホールディングス(株)」などの企業は、海外で原油や天然ガスを生産しています。下図はこの3社の埋蔵量です。単位は石油換算バレル(BOE)です。1バレルの原油を燃やしたときの熱量(6.1GJ[ギガジュール])を基準として計算したもので、天然ガスも強制的に原油換算されて計算されています。
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上図を見ると1605の埋蔵量が最も多いですが、これはエクソンモービルの1/10程度にすぎません。世界一の企業と比べれば足元にも及ばないものの、これだけの埋蔵量を有していることを考慮すると、原油価格に応じて株価が大きく変動するはずです。さっそく比較してみましょう。下図は2014年1月~2016年6月のWTI原油先物(期近)価格と、上述の3銘柄の株価の推移です。相対比較するため、2014年1月6日の値を100として表示しています。
原油価格との相関はそれなりに強いようですが、原油価格が上昇しているのに株価が下落している時期がけっこう多く、原油に投資するつもりでこれらの株を買うと、ちょっとストレスが溜まりそうですね。海外のオイルメジャーは配当利回りは高いですが(2016年6月29日現在、BPの配当利回りは6.9%)、日本株は配当利回りが低いことを考えると、米国市場で円高を利用して大手石油銘柄を買ったほうが良いかもしれません。筆者は米国市場でBPのADRに投資しています。